クシナダヒメ
高天原を追われたスサノオは、出雲の国、肥の河の川上、鳥髪と言うところに着きました。
川をさかのぼると、年老いた男女と美しいクシナダが泣いていました。
わけを聞くと、毎年、ヤマタノオロチがやってきて、これまで七人の姫がさらわれました。今度は、クシナダヒメがさらわれるさだめだというのです。かわいそうに思ったスサノオは「姫を妻にくれるならば、ヤマタノオロチを退治する」と約束しました。そして、見事にスサノオはヤマタノオロチを退治し、スサノオとクシナダヒメは結ばれました。その後、出雲の国の須賀にきたとき、「気分がすがすがしい」と言ってこの地に、新居の宮をつくりました。そこで、オオクニヌシをはじめとして多くの子孫に恵まれます。
