ヤカミヒメ
気多の岬にやってきたとき、サメをだまし、サメの背中を踏んで海を渡ろうとして、サメに丸裸にされた白うさぎがいました。
兄弟神たちは白うさぎに「潮水を浴びて風にあたって寝ておれ」と教えました。白うさぎは教えられたとおりにすると、皮膚が風に吹かれひび割れして、いたみ苦しんでいました。最後にやってきたオオクニヌシは「真水で身体を洗って蒲の花粉をまきちらし、その上に寝ておれ」と教えました。教えのとおりにすると兎の身体は元どおりになりました。
白うさぎはオオクニヌシに「ヤカミヒメはあなたと結婚されるでしょう」と言いました。白うさぎの予言どおり、ヤカミヒメとオオクニヌシと結婚しました。
